演 題  『ワクチン接種へのお願い
講 師  風疹をなくそうの会「hand in hand」 共同代表 可児 佳代 氏

5月31日(土)、鷺山公民館において青山支部「市民公開講演会」が開催されました。

今回は、風疹をなくそうの会「hand in hand」共同代表の可児佳代氏をお招きし、「ワクチン接種へのお願い」と題して講演をいただきました。

『知っていたらこんな事にはならなかった!!』 

 ご自身の経験を広く皆さんに知って頂きたい。18歳の短い命をもって旅立ってしまった娘 妙子さんのメッセージを、お母さんから受け取りました。
 事が起きてしまってからでは手遅れ 連鎖反応のごとく猛威を振るう病原菌の恐ろしさ。私達皆が、可児妙子さんが死をもって伝えてくれたメッセージを周りの皆に伝える義務があると思いました。 

 『一本のMRワクチン接種の大切さ』を、大切な我が子を亡くした母親が『私のこんな経験は皆さんにさせたくない、してほしくない』と訴えられました。今まで触ったこともない様々なメディアも、必要に迫り堪能になられ啓発活動に活用されていると、お聞きしました。 

 結婚した当時、風疹の知識が有り、あの時一本のワクチンを接種していたら可児さんは今頃孫たちと戯れて、幸せな毎日を送っていられたのにと思いました。『大きな地震がきたら大津波が来る』こんなことが後世に正確に語り継がれていたら、2万人以上もの方の、尊い命も亡くならなかった。
 残念ながら今も続く福島の原発も、分かっていたら防げたことです。 

 私自身、三男を百日咳きで亡くした苦い経験があります。
 私が子供のころからの掛かり付けの、地元の医師の判断ミスでした。専門医のいる病院へ連れて行った時に、診るやいなや、お父さん覚悟して下さいとの宣告でした。亡くなる迄懸命に咳きをしながら小さな命を引取ました。
 その頃私の家族は、この子を含め9人の大家族でした。代わってやれるものなら代わってやりたいと90歳を過ぎた祖母がよく涙を流したものです。
 ワクチンの接種をしてあげていたらと、30年以上経った今でも悔やまれてなりません。この時もワクチンが有ったのです。
 一人の医師を信頼しきっていた為に起きてしまった事故でした。
 この世に生を受けて僅か3ヶ月で、この世を去っていきました。 

 彼女のこの講演を聞いて予防接種の大切さを周りの人皆に広げていきたい。
 私達法人会組織のスケールメリットをフルに活用して、啓発運動をするのも大切な努めではないでしょうか? 

 企業の福利厚生として社員への接種、さらには取引先や顧客、その家族へと広めていきたい。今回聞いて知識として得た事を早速伝えたいと、足早に会社に戻りました。『命に係る啓発活動は、ポスターやチラシでは伝わらない』他支部の皆さんにも、生の声を公聴して頂ける機会を提供下さる様、お願い申し上げます。 

青山支部 副支部長 川島徹

可児妙子さん 妙子さんがご両親に宛てた手紙。
「お父さん お母さん 私はがんばりました」
   
 
「風疹をなくそうの会 Hand in Hand」  
   


平成26年6月1日発行 中日新聞より